犀の角のように

H30年7月9日より勉強ブログになりました。32歳からの学び直しの記録です。

これまでとこれからの自分について

最初に言っておきたいこととして、僕は一つの場所、一つのコミュニティ、一つの組織の中で努力をして、そういった集団を支えている人に対して何の悪感情も持っておらず、むしろ僕には出来ないことをしている人だという尊敬の念がある。 その上で自分について…

感情って

ブログのタイトルを現在のものに変更し、早一ヶ月半。 更新をあまりしていない理由はざっくりと2つあって、 ひとつは、「ブログを書いている暇があるならやりたいことがたくさんある」ということ。 もうひとつは、「僕の今やっている勉強がブログに書くに値…

ブログ名を変えました。

旧ブログタイトル「雨にぬれても」は、バート・バカラック作曲、ハル・デヴィッド作詞のこの曲からの引用でした。 今もすごく大好きで、おそらくこれからも僕のメンタリティの奥深くにどっしりと根を張っている曲になると思うので、ブログタイトルに残そうか…

cero @金沢 June 13th,2018

ceroの金沢公演に行ってきました。 Obsucre Rideを軽々と更新していく新譜の出来から想像はしてたけど、本当に全然別物のバンドのようになっていて、その進化の速さに驚かされました。 なので、ライブを観ながら、そして観終わってから考えていたことを記録…

Oculus GoでVR映像作品を観た感想とおすすめ作品

Oculus Goが届いてから、自分の見つけられる範囲で色々なVR映像作品を探して観ています。 とても刺激的で興奮するような体験をもたらしてくれる作品もあるのですが、少しだけ冷静になってきた部分もあります。 その理由を自分なりにまとめてみます。 (ちな…

若林恵「さよなら未来」を読んで

テクノロジーをメインに扱うWIREDというメディア、その元編集長である若林恵さんが2010年から2017年にかけた書いた文章を一冊にまとめた本です。 4月19日に発売されてすぐに購入し、4月中には読み終わっていたのだけど、感想を書くまでに自分の中で整理しな…

VR、立体音響技術から始まるこれからの音楽の形

いきなりタイトルから大きく出ましたが、「これからの音楽」についての僕が持っているイメージを説明してみようと思います。 ただ、僕は技術者でも音楽家でもないただの音楽ファンなので、技術面でも音楽面でも間違ったことを書いてしまうかもしれません。 …

旨味と苦みとDC/PRG

菊地成孔さんが主催するレーベルTABOOの5周年イベント「GREAT HOLIDAY」に行ってきた。 菊地成孔とぺぺ・トルメント・アスカラール、オーソロジー、市川愛、ものんくる、新生スパンク・ハッピー、けもの、JAZZ DOMMUNISTERS、DC/PRGとレーベル総出の一大イベ…

エルメート・パスコアル@渋谷WWW X

ブラジルの音楽家、エルメート・パスコアルのライブを観てきた。 いつか観たいと思いながらもなかなか観る機会を得られかったが、昨年出た二枚組のアルバムも素晴らしかったし、御歳81歳ということもあって今回こそはどうしても観なければという気持ちから、…

Oculus Goで観たいMV25選

一体型VRヘッドセットOculus Goが手元に届いてから、これまでに自分が好きで観ていたMVを観返すことにハマっています。 これは単に「好きなMVが大画面で観られる」という喜びを超えて、新しい体験をしているような感覚です。 例えば、映画では「これは映画館…

音楽とお金について

今日、この記事をみました。 Appleが、年々売り上げが低下していく音楽のデジタルダウンロード販売を終了してサブスクリプションサービスApple Music一本に絞る方向で考えているとのこと。これはもう抗えない時代の流れだな、と思います。 思えば、レコード…

この不安解消してほしいんだけど、、、

ブームから数年遅れだけど、トマ・ピケティの「21世紀の資本」を読んで雷に打たれたような衝撃を受けた。政治にも経済にも特別明るいとはいえない自分だが、これまで見聞きしてきた様々なニュースや格差についてのひとつひとつの記事から得た情報が線で繋が…

AI(人工知能)、VR(バーチャルリアリティ)、ビットコインが合流していく未来

これから僕が書く未来予想図がどこまで現実的なものなのか全然わからないですし、実際の開発の現場にいるわけでもなく技術的な裏付けを持っているわけでもない僕がどこまで書いていいのかももはやよくわからないのですが、こんな風になるのかなー、なんて考…

東雲めぐの衝撃と今後の二次元コンテンツに関する考察

「東雲めぐ」とは ストリーミングライブ配信サービス「SHOWROOM」をプラットフォームとして、今年の3月1日からリアルタイム動画配信を始めたバーチャルSHOWROOMERです。 僕はこの「東雲めぐ」とそれを実現している技術が、この先アニメを中心とした二次元コ…

ブラックパンサーについて(ネタバレあり)

昨晩、マーベルスタジオの新作「ブラックパンサー」を観て非常に感銘を受けたので、自分なりに感想をまとめてみたいと思います。 その前に、僕の現状の世界の認識についてです。 まず、データとして出ている事実として、資本主義の加速による富の偏りがあり…

古着についてのとりとめのない話

最近古着についてなんとなく考えていたことを書き残しておこうと思う。 僕は現在31歳なのだが、学生時代は比較的洋服が好きな人たちに囲まれた環境にいた。そういった環境の中で見てきた「古着好き」はざっくりと2パターンに分類出来るような気がいている。…

過去に捨てられた可能性について

二つの記事を読んで、最近ぼんやりと考えていた事をまとめてみたいと思います。 一つ目が、先日ロケットの打ち上げに成功したアメリカの民間企業SpaceXと、そのロケットに使われたクラスターロケットというエンジンについてです。 この記事にもありますが、1…

ブロックチェーン以降のゲームについて考える

昨晩、イメージが一気に広がったので書き残しておこうと思います。 理解が足りておらず間違った記述もあるかもしれないですがご容赦ください。 また、ブロックチェーン技術はまだまだ発展途上であり、世の中の仕組み自体も全くブロックチェーン技術に対応し…

「ポジションを取る」ということ

今年の夏頃から、投資家というにはあまりにも未熟だけど銀行に眠らせていたお金を運用しはじめた。 31歳からというのは全然早くないので、ここで書くことも「何を今更」といった感じで読む人も沢山いるだろうけど、自分が今感じていることをまとめてみたいと…

私的年間ベストアルバム2017

【総括】 自分の好きな音楽の傾向としては、去年からの流れでこのリストに挙がるジャズやラテンの数が増え、そのぶんヒップホップやR&Bの名前が自然と挙がってこなかった。今年はどうやらそういう気分だったようだ。各音楽メディアの年間ベスト上位にヒップ…

音楽史観について

先日、「100年のジャズを聴く」という本について、 「ジャズの「正史」はひっくり返されてます。「頑固なジャズおやじ」は読んではいけない。これは最近ジャズを聴きだした、これからジャズを聴いていこうという人のための本です」 という読者のレビューがネ…

僕の好きな坂本慎太郎の作詞仕事

僕がtwitterで現在使用しているスクリーンネーム「高本康成」は本名ではない。僕が好きな作詞家5名、具体的には 堀込”高”樹、松”本”隆、坂”本”慎太郎、小西”康”陽、菊地”成”孔 の名前から一文字ずつ拝借している。 今回はそのうちの一人、坂本慎太郎の作詞仕…

Cornelius「あなたがいるなら」

歌詞については以下の記事をお借りします。 僕がブログ記事を書く時、「書こう」と心に決めてから腰を据えて文章を考える場合と、何かしらの対象に突き動かされるように文章を書く場合がある。 今回は完全に後者の場合で、アーティスト単位、アルバム単位で…

私的年間ベストアルバム2016

例年だと少なくとも上位3枚くらいはあまり揺るがない感じで決まっていたのだが、今年は色々なアルバムを聴く度にそれをどの順位に置くかがコロコロと変わった。思い切ってえいや!と公開したものの、明日の自分はこの並びで良かったのか疑問に思っていること…

映画「この世界の片隅に」を観て

【あらすじ(wikipedia引用)】 1944年(昭和19年)、絵が得意な少女浦野すずは広島市江波から呉の北條周作のもとに嫁ぐ。戦争で物資が不足する中、すずは不器用ながらも懸命にささやかな暮らしを守るが、軍港の呉はたびたび空襲を受けるようになり、1945年(…

サニーデイ・サービス「Dance To You」

私は今年30歳になった。当然、年を重ねるごとに肉体的、精神的な変化がある。 それが私の音楽の嗜好にどの程度影響しているのかは定かではないが、音楽が心に深く作用するものである以上、メンタリティに変化があれば当然無関係とは言えないはずだ。 さて、…

ジェイコブ・コリアー(Jacob Collier) 「In My Room」

あらゆる楽器を自身で演奏し、マイケル・ジャクソン、カーペンターズ、スティービー・ワンダー、ジョージ・ガーシュインなどの曲のカバーをYouTubeにアップして話題になっていたジェイコブ・コリアーのデビューアルバム。 クインシー・ジョーンズが惚れ込み…

2016年上半期の気に入ったアルバム

自分の中では旧譜とのバランスをとって新譜を聴いているつもりでも、なんだかんだとそれなりの枚数の新譜に触れることが出来てしまっているのだから、改めてApple Musicの影響の大きさと感じている。有難いやら申し訳ないやら…。 しかしながら、それでも新譜…

エグベルト・ジスモンチ(Egberto Gismonti)について

2012年頃からの再発や初CD化を機に聴きはじめたブラジルのミュージシャンで、主にピアノと多弦ギターを扱うエグベルト・ジスモンチ(Egberto Gismonti)について、浅学ではありますが自分のため記録の意味合いも含めて少し書いてみたいと思います。 ジスモン…

私的年間ベストアルバム2015

今年のリスニングの傾向を総括すると、高いプレイアビリティを前提とした、心の深いところに作用するような抒情的な何かを感じられる音楽に惹かれた一年だった。 そういう意味において、クラシック音楽とクラシックの教育をベースに持つ音楽家の作品がより身…