読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

雨にぬれても

その時々の心の残ったものの記録が主な内容になるかと思います。音楽に関する話が多くなりそうです。

サニーデイ・サービス「Dance To You」

f:id:hobbitbit:20160902000445j:plain

私は今年30歳になった。当然、年を重ねるごとに肉体的、精神的な変化がある。

それが私の音楽の嗜好にどの程度影響しているのかは定かではないが、音楽が心に深く作用するものである以上、メンタリティに変化があれば当然無関係とは言えないはずだ。

さて、私にはサニーデイ・サービスに対する特別は思い入れはない。不思議なことに一度もちゃんと向き合うことがなく今に至ってしまったからだ。

そして、本作でサニーデイ・サービスの音楽に初めてちゃんと触れることとなった訳だが、結論から言うとグッときた。これは間違いない。しかし同時に、「もしかすると滑り込みセーフだったかもしれない」という感覚も覚えた。

私が今後どのように変わっていくのかは私自身にもわからないが、歳を重ねるごとに”自分にとって”新しいものを受け入れることが難しく(もしくは億劫に)なるというのが、どうやら一般的な感覚らしい。そして、それはその対象と今の自分との距離が遠ければ遠いほど顕著になるだろう。

本作には、若い頃に誰しもが持ち得るジリジリとした焦燥やいくあてのない情熱、異性(別に同性でもいいが)に対する抑えきれない情動のようなものがパッケージされているように思う。(今年45歳の曽我部さんがそれを形に出来るのは驚くべきことだ)

現在の私の日常は、こういった感情とかなり距離が生じている。本作を聴いて刺激された部分も、自分が嘗て抱えていたそれらの感情に対するノスタルジーに近いものであったように思う。あるいは、心の奥に押し込めて存在すら忘れていた幾つかの感情に思いがけず触れることが出来たような感覚だ。しかし来年、再来年の私が同じように感じるか……自分でもわからない。少なくとも今の自分にとってのリアルではないからだ。

#1「I'm a boy」で始まる本作。世間的に私は”boy”の年齢ではない。しかし、良くも悪くも心の奥底にはまだ”boy”が居座っていたようだ。

 

サニーデイ・サービス「パンチドランク・ラブソング」 - YouTube

サニーデイ・サービス「苺畑でつかまえて」 - YouTube

サニーデイ・サービス「セツナ」 - YouTube