30代のおっさんが勉強を1からやり直すブログ

H30年7月9日より、僕の勉強報告を中心とした雑記ブログになりました。

過去に捨てられた可能性について

二つの記事を読んで、最近ぼんやりと考えていた事をまとめてみたいと思います。

 

一つ目が、先日ロケットの打ち上げに成功したアメリカの民間企業SpaceXと、そのロケットに使われたクラスターロケットというエンジンについてです。

 

この記事にもありますが、1969年から1972年にかけてソ連が小型のロケットエンジンを沢山束ねて一つのエンジンとして使うクラスターロケットを用いたロケットを開発しましたが、当時の未発達な技術ではエンジンを制御仕切れず、打ち上げは全て失敗しました。その結果、少数の巨大なロケットエンジンを使用したロケットが主流となり、現在に至ります。

ところが、今回打ち上げられたSpaceXのロケット「Falcon Heavy」のエンジンは、クラスターロケットが用いられました。一基のブースターに9つの小型エンジンを搭載し、三基のブースターで、つまり計27つの小型エンジンでロケットを飛ばします。

これは近年のコンピューターの発達により、沢山の小型エンジンを細かく制御することが可能になったため実現したことであり、それを民間企業が成し遂げたことに多くの賞賛の声があがりました。

 

二つ目は、電気自動車(EV)についてです。

自動車の歴史を振り返ると、電気自動車はガソリン車よりも先にこの世に生まれ、1850年代頃から1900年代前半頃まで有望視されていたようです。

ところが1910年頃、アメリカのフォード社がガソリン車のフォードT型の大量生産を実現すると、電気自動車はガソリン車に走行性能、生産性、市場価格で大敗し、一気にガソリン車の時代になりました。

その後も電池の技術革新の時やオイルショックの時などに度々電気自動車の話題が挙がるものの、ガソリン車に取って代わるほどのものは生まれず、ご存知の通り、現在にいたるまでガソリン車(ハイブリッド車含む)が中心の世の中です。

しかし、近年、リチウム電池の性能の向上などから電気自動車(EV)の話題が多く聞かれるようになってきました。すでに電気だけで走る電気自動車も市場に出回っており、GoogleMicrosoftなどのこれまで自動車に関わってこなかったような会社のEV新規参入の話も聞かれ、日本のTOYOTAも昨年12月にパナソニックと組んで本格的に電気自動車(EV)に取り組むことを発表しました。今回はどうやら本当に電気自動車(EV)がガソリン車に取って代わっていくことになりそうです。

 

これらのニュースは、過去に技術的に実現できなかったり、他のアプローチとの競争に負けて捨てられてしまったアプローチが、テクノロジーの発達により再度可能性のあるものとして浮上したということです。こういったことを「歴史の針を巻き戻した」という表現するメディアもあるようですが、個人的には「歴史の針が一周回ってきた」と言う方が適切なように思えます。

 

さて、他にも人類にとっての「他のアプローチとの競争に負けて捨てられてしまった(もしくは縮小してしまった)アプローチ」がないかを考えてみると、「資本主義に負けてしまった共産主義(あるいはその前段階としての社会主義)」というものが思い浮かびます。

では、社会主義にとって「歴史の針が一周回ってくる」ようなことがあるでしょうか?

ここからは思考実験のようにもなりますが、少し考えてみたいと思います。

まず、社会主義の問題点としてよく言われることが

社会主義では資本主義のように新しいものを開発したり生産性を高めるモチベーションが上がらないため、技術力や産業力で資本主義に負けてしまう(戦争でも)

②政治腐敗がおこり、平等で公平な分配ができなくなる

という二点です。

これらについて語る上で、最近話題になっているAIとブロックチェーンがキーワードになりそうです。

まずAI(人工知能)については、近い将来(2045年とよく言われます)AIが人間の知能を超える日、シンギュラリティ(技術的特異点)がきて、機械やAIが今人間が行っている仕事をこれまで以上に担うようになると言われています。僕個人としても、そんな簡単なものかな?という気持ちもありつつ、そんな未来が楽しみでもあります。

もしもそういったことが本当に実現していくと、時間が経つごとに人間はどんどん労働から解放されていきます。当面はAIの学習や機械の開発をする人間が必要でしょうが、そのうちAI自身が学習して労働の生産性を高めていくかもしれません。そうやって、機械やAIが生み出す富やモノで人間がある程度生きていけるようになった時、機械の労働に税金をかけて、ベーシックインカムで人間が暮らすようになるのではと言われています(もちろん全員が労働しなくなることはないはずですが、働きたくない人は働かなくてもいい社会のようなイメージです)。集められた税金の公平な分配については、AIが判断を下し、ブロックチェーンのスマートコントラクトにて実行されれば、権力者による搾取も生まれにくくなりそうです。

正直こんな簡単な話ではないでしょうが、「高度に発達した資本主義社会で生み出されたAIやブロックチェーンなどのテクノロジーが普及し、その結果として生まれてくるアップデートされた社会主義」みたいなもの輪郭がボンヤリと見えてきたような……気がしなくもないです、本当にボンヤリと。